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ミシンの森

アックスヤマザキ通信

2014/09/01

ミシンが動かなくなる

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

本日はミシン修理の症状のご紹介です。

今回お預かりしたミシンの症状は、「ミシンのはずみ車が動かない」です。




一言にはずみ車が動かないといっても原因は様々で、
釜の中に糸くずなどが引っ掛かっていても動かなくなる場合があります。
そういったケースはお電話でのご案内でも症状が治るのですが。。。

今回は、お電話のお問い合わせだけでは原因が解らず、一度ミシンをお預かりすることとなりました。



届いた故障ミシンの背面カバーを開いてみると


はずみ車のところに。。。。



糸巻き込注意

何重にも巻きついた大量の糸が原因となり、はずみ車が回らなくなっていました。




軸に巻き込み


はずみ車の根本に糸が大量に巻きついていますね。

取り外します


これは手作業で切り取る以外方法がありません。

地道な作業ですが。。。ミシン内部は傷つけない様、慎重に取り外していきます。


取り出せました!



無事に取り外しが完了しました!




元通りです



はずみ車を元通り取り付けると
ミシンもスムーズに動きました。



「どうしてこんな所に糸が巻き込まれてしまったのか」
不思議ですね。でも原因は以外とシンプルでした。


ミシンが動いている時はずみ車も回転しています。

下糸巻きの時に目を逸らしたり、
糸かけの後、上糸がたるんだ状態のままで使用を続けると
何らかのはずみで糸がはずみ車の根元へひっかかり、はずみ車の回転に巻き込まれてしまう事があります。



ミシンの回転数は意外と速いものです。。。少しの間気付かずにミシンを動かしていると、
はずみ車の根本に糸が大量に巻きついてしまい、今回の様にミシンが動かなくなってしまいます。


でも、まさかこんなところに糸が巻き込んでしまったとは思わないですよね。

「原因がわからないけど、さっきまで動いてたのに、急にミシンが動かなくなってしまった。」

という状態になってしまいます。


ミシンは身近な存在ですが、機械です。使用中は目を逸らさない様にご使用ください
糸かけはしっかり確認した上でミシンを動かしてくださいね。

では、本日はここまで。

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2014/08/29

ミシンの故障≪錆≫

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。


何度か修理の内容をご紹介させていただいていますが、
お預かりする修理ミシンの中には、びっくりしてしまう症状のミシンも有ります。
今回のミシンは、少し変わった内容のご紹介です。



   修理の依頼内容は。。。




「飼い猫にオシッコかけられてしまいました。」です!


修理ミシンの箱を開けると、釜の中は錆びていました。

釜



針板


針板(はりいた)の部分も錆が浮かび上がっています。
ミシンは手で回しても全く動かない状態となっておりました。




修理士さんによると
「オシッコがかかってしまうと、すごい勢いで錆が広がりミシンは修理不可能になってしまう」との事です。



ミシン上部分にまで錆が広がってしまっています。


ミシン上部


残念ですが、ミシン内部に錆が広がっている状態では
修理は出来ません。
ミシンの中身を全て新しい部品に変える事になりますので、つまり修理ではなく新品に買い替えていただく事になります。

購入して間もないミシンでもこういったケースは起こりえますので、ペットを飼われている皆様、ミシンの保管にはご注意くださいませ。

実は、ミシンの油のニオイに反応して、猫がマーキングをしたがるそうです
作業途中に目を離した隙に。。。という場合も有りますので、席を立つ時もご注意ください。



ミシンにとって大敵の錆ですが、
屋外の倉庫・物置にミシンを収納されている場合にも発生しやすくなります
これは温度差によってミシン内部に水滴が付着するためです。

温度や湿度はミシンの保管にとって重要です。
保管場所にも気をつけていただくと、より快適にミシンをお使いいただけると思います。


※屋外物置には小動物や虫が侵入することがあり、ミシンの内部へ侵入するケースもありますので特に注意してください。




ミシンの修理はこちらへお問い合わせください

2014/08/27

ミシンの故障を防ぐ

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

今日は、ミシンの故障を防ぐトラブル対処法のご紹介です。

とは言いましても、とても基本的な内容ですので
既に実践されている方もとても多くおられると思いますが、
ミシンのトラブルでお電話を戴いた時に、この操作が出来ていないと
故障につながってしまうケースが多くありますので、
是非多くの方に知って頂きたい内容と思い書かせていただきます。



まず、ミシンを使用していると糸を噛み込んでしまったり
布を噛み込んでしまったり
トラブルが起きる事は、どなたにもあるかと思います。


しかし、トラブルの後の対処方法によって、
その後ミシンが故障につながってしまう場合があります。



1、無理やり絡んでいる糸や布を引っ張って外してしまう。

以前の修理のレポートにも掲載させていただきましたが、ミシンに糸が絡んでしまった場合無理な力を加えてしまうと、糸に引っ張られてミシンの部品がずれてしまいます。
ミシンは繊細な機械です。針が僅かに歪んでいても縫い目に影響が出ます。
無理な力を加えて部品がずれてしまうと、縫い目が出なくなってしまう場合も有ります。
でも、大丈夫です!絡んだ糸や布は落ち着いて解いていくと簡単に取り外す事が出来ます。先ずは目に見えている糸を切って取り外し、それでも外れない場合は釜の部品等を順番に取り外してみましょう。
取り外し方で解らない事がありましたらお気軽にサポートダイヤルへお問い合わせくださいませ。



2、何度も同じトラブルを繰り返してしまう。

ミシンのトラブルには必ず原因があります!
ですが、原因が解らないまま縫い始めてしまい、また糸が絡まり、布を外し、縫うとまた糸が絡まり。。。という無限ループを繰り返してしまう場合があります。
何度も糸絡みを繰り返してしまうと、ミシンの部品は針が当たって深く傷付いてしまう事も有ります。

そこで、今回一番お願いしたい事が
【ミシンの調子が戻るまでは電源は入れない】
ということです。

トラブルの原因が解らないまま電気の力で縫ってしまうと、
ミシンは急には止まれません
絡まった糸に引っ張られて針が釜に当たり、傷がついたり針が折れてしまったり、とミシンにとってダメージがとても大きいです。

縫われているご自身も、何度もガチャガチャと糸が絡まってしまうと
ミシンを触るのが怖くなってきてしまうかと思います。



でも、縫わないとミシンの調子も解らないですよね?



そうです、この様な時は一度ミシンの電源を切り、布と糸をセットした後は
右手の【はずみ車】(手回しで針を上下させるハンドル)で縫ってみてください。



手でゆっくり回しながら落ち着いて縫う事が出来ます。

もちろん、糸が絡むと【はずみ車】が重く回りにくくなります。
手で回す感覚で状態が解りますので、針が折れてしまう事は無くなりますね。


糸絡み等の原因は様々に分かれます。


糸調子・糸掛け・針の曲がり・釜の傷・糸くずや綿ホコリ等など、、、確認するところがたくさん有ります。


手回しで縫い、糸が絡まなくなるまで原因をじっくり探してあげてください。


そして布の表裏の縫い目が綺麗に出るようになった状態で、電源を入れて縫ってください。


ご自身で上手く原因が解らない時は、是非サポートダイヤルへお問い合わせください。お電話でも原因が解ると、トラブルが嘘のようにスイスイ縫えるようになるケースがたくさんあります。


トラブルをミシンの故障につなげない為にも、先ずは落ち着いてからの操作をお願いします。




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2014/08/25

ミシンの修理【釜傷による糸絡み】

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

本日のお話はミシンの修理レポートです。



以前にも修理のレポートはさせていただいておりますが
少しのご利用方法の差で未然に防げる故障も有りますので、
ミシンを使っていただく際の参考にしていただければと思います。

今回はより解りやすい写真も撮れましたので、一緒に掲載させていただきます。

本日の修理ミシンは「垂直半回転釜(すいちょくはんかいてんがま)タイプ」
糸が釜に絡まってしまって縫えないという症状でした。


この症状で、原因は何が考えられるでしょうか?

この様な症状のミシンは、「釜・針板(はりいた)」などの部品に傷が入っている場合が考えられます。

糸が絡まったり、無理に引っ張って縫ってしまった場合に、
針が真直ぐに刺さらず釜や針板部分に当たってしまうことが原因です。


釜の中を開いて部品を取り出すと。。。


釜傷

見えますでしょうか?
内釜の先端部分に針先で擦った傷跡が付いています。




拡大してみました。

釜傷2

このでさしている部分が針の擦れた傷跡です。

ミシンの構造では、上糸が中釜にすくわれて釜の周りを通り抜ける時に下糸と絡み、縫い目が出来ます。

つまり、中釜の先端部分に傷がついてしまうと、
上糸が釜を通り抜けるときに、傷に糸が引っ掛かってしまいます。
糸が絡まったり、布を噛みこんだり、という状態の原因となります。





糸が絡まります

ミシンに釜をセットし、上から見た写真です。
(針板を取り外しています、写真が分かりにくくて申し訳ないです。)
針のすぐ後ろにさっきの傷だらけの内釜先端が見えますが、
傷の部分に糸が引っ掛かっているのが解りますでしょうか?

この様に、傷があると糸調子が乱れたり、布の裏でタオル地のような輪っかができたり、糸が絡まったり。。。と縫えない状態になってしまいます。

今回のように、傷が深くくっきりついている場合は部品を交換することで症状がなおる場合があります。
また、釜に僅かな傷や目に見えない程の細かい傷が付いていても縫い目に影響が出る場合があります。

その場合は、釜傷部分を紙ヤスリ(#400~1000)で磨く事で傷が滑らかになり糸の引っ掛かりを防ぐ事が出来ます。

原因が解らない糸絡みの場合は、釜内部のお手入れを念入りに行う事で症状が改善する場合も有りますので是非お試しください。

さて、今回の修理ミシンでは、
釜の交換で症状が治るのかと思いましたが。。。
こんなところにも傷がありました。


ここにも傷

これは内釜を押さえてる釜蓋の上部分です。
この小さな傷、ここも針がまがったりして上から突いてしまった跡です。
こういう部分の傷にも糸が引っ掛かってしまいます。

【まとめ】
●釜等に傷がつかないようにするには、
針が曲がらないように気をつける必要があります。
段差の部分で傾いた押さえ金に当たって針がそれてしまったり、
硬い生地の場合は針が生地に負けて曲がってしまったり、
生地が送りにくい場合は布を後ろへ引っ張って縫ったりすると、
針が曲がって釜に刺さってしまいますのでくれぐれもご注意ください。


ミシンは繊細な機械ですので、
過度な負担がかかってミシンの調整が狂わない様、
優しく接していただければと思います。

それでは、また。

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2014/08/22

ミシンの動きが悪くなる原因

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

今日は修理でお預かりしたミシンの症状より、ちょっとしたご紹介です。

修理のご依頼内容は直線」は縫えるが、「ジグザグ」模様にならないため
ミシンを点検してほしいとの内容のものでした。
はずみ車を回しても重いし、模様選択をジグザグ模様にしているのに、針が左右に振りません。
ミシンは新品に近いほど綺麗なのに・・・・・・


模様をジグザグの最大振り模様にし、糸をかけずに動かしてみるとやはり、直線にしかなりません。

原因は何でしょうか?

実は、この症状は、ミシンを毎日のように使っている方にも
ミシンは数年に一度しか使わない。という方にも起こる可能性があります。


実は・・・・・
針を止めている部分、針棒が左右に振らない。
針棒を振らない理由は油切れでした。

針棒(針を取り付けている円筒状の長い棒)を手で左右に少し力を入れて動かしてみると、
動き出しました。
針棒を支えている部分の油がきれ、動きが悪くなっているためでした。

ミシン背面の取り付けられている部品に注意し、後ろに寝かし、針棒の付け根部分に油を差し、
糸をかけずに、ジグザグ模様で少しの時間動かしておくと、だんだん動くようになってなってきました。
全くジグザグ模様を縫えなかった物が、縫えるようになりました。


修理のミシンは他にもいくつか不具合がありましたが、今回の依頼内容の主な原因は油切れでした。
ミシンは機械ですので、未使用期間が長くなると、油が乾燥し固まってしまうため
動きが悪くなってしまう場合があります。

1年に2,3回でも使用していただけるとこのような症状を防ぐことができます。

時々、「ミシンをほとんど使ってなかったのに調子が悪いし音も大きくなってしまった。」というお話を伺います。
ミシンは機械ですので、ある程度お使いいただき内部の油を回していただかないと動きが悪くなってしまいます。

また、毎日使っていても実は直線縫いばかりで、ほとんどジグザグ縫いは使用していない
という場合もあるかと思います。

時々、空縫い(糸を掛けない状態)でも結構ですのでミシンを動かしてあげることで
より永く、調子良くお使いいただけると思います。


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2014/08/20

ニット生地(伸縮生地)について

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。


皆さんは、ご自宅でどのようにミシンを使われていますでしょうか?

もちろん、新しい生地を購入し小物作りやお洋服づくり
そして作業着の綻びの修復に、
古い生地で雑巾を作ったり、
ちょっとしたリメイクにもミシンは大活躍ですね。

その中で、本日の話題は"ニット生地"を取り上げてみたいと思います。


一般的な生地は縦糸と横糸が交差し、織って作られています。
ニット生地は糸をループ状に編んで作られています。
そのため伸縮性があります。

ひとくくりにニット生地と言っても種類は様々で、
セーターやカーディガン、Tシャツや手袋、靴下等
身近でも幅広く使用されていますね。

ミシンでも、洋服を縫う時や、ちょっとしたリメイクの時に扱う事があるかと思いますが
ニット生地を縫うときは少し工夫が必要になります。

中にはそのまま縫っても綺麗に仕上がる種類も有りますが、生地によっては


噛みこんでしまったり
縫いずれしたり
糸目がうまく出なかったり

と縫いにくい場合があります。

必ず本縫いの前に端布で試し縫いすることをお勧めします。


では、ニット生地が縫いにくい時の症状や対処法をご紹介したいと思います


ニットを縫います

まず、一般的なニット生地をそのままの状態で縫います。
生地が柔らかい為、針に押されてミシンの針板穴部に生地が噛みこんでしまいそうですね。

そのまま縫うと、縫えているのですが。。。


上手く縫えません

縫い目がよれてます。
このときミシンの針先からは


    プツッ プツッ と音がしています。


普通の針で縫うと、網目状になっているニットの繊維を刺して傷つけてしまうのです。
(これはストッキングの伝線した状態に似ています。)

ニット針です

そこで使用するのが、ニット針です。

見た目には普通の針と変わらないかと思いますが、
ニット針と、普通の針の異なる点は。。。

針先が丸くなっている為、繊維を傷つけずに縫うことができます。
針の後ろ側のえぐれ方が普通の針とは長さが違います。
糸をすくい易くし、ニットの生地で使うと目トビを防ぐ効果があります。



。。。ほんの僅かな違いですので、肉眼で見ても見分けはつかないですが
それでも縫い目が変わってきます。ミシンは繊細な機械ですね。

では、ニット針と普通の針の縫い比べです。

見比べてみましょう


左が普通の針でニットを縫った場合
右がニット針でニットを縫った場合

針1本でこんなに違いが出ます。
すごいですね。
(ニット生地の種類によってはあまり差が出ない事も有ります)


是非、ニット生地を縫うときは、ニット針に交換をしてください。


さて、今回の生地ではこのまま縫っても問題はなさそうですが、
生地の種類によっては縫いずれが生じたり、生地が伸びてしまったり。。。
と布の押さえや、布送りに問題が出る場合も有ります。

上送り押さえ使用

その場合活躍するのが"上送り押さえ"などのアタッチメントです。

上送り押えには布を送る為の歯がついており、布の下の送り歯と連動して動きます。
生地を上下からつかんで送る状態になる為、縫いずれを防ぐことが出来ます。
送りの補助的な役割もし布送りもスムーズで、多少の段差は引っ掛かりなく乗り越えれるようにもなります。

見比べ2

今回はあまり差は出ておりませんが、見比べてみました。

赤い方は普通の押さえ金
黒い方は上送り押さえを使用しています。


大きな違いはありませんが、上送り押さえを使用した黒の方が綺麗に糸が進んでいますね。
赤の普通の押さえは僅かですが"縫いじわ"が出ています、
上送り押さえの方は解消されて綺麗な縫い目ですね。

ミシンはどんな生地でもそのままのセッティングで縫えると思われている方もおられますが、
生地に合わせてセッティングを変えていただく事でトラブル無く綺麗な縫い仕上がりとなります。

ニット生地を縫われる際は、試し縫いをして様子を見ながら
針と押えに気をつけてあげてください。
それでは、また。

2014/08/18

丈夫な素材"帆布"

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。


ミシンの購入を検討されている方よりお電話でのお問い合わせをいただく事が多いのですが、
「幼稚園や保育園の入園準備のため購入を検討しています。」というお話をよく伺います。

入園バックや通園に必要な小物入れなどを作るのにミシンが必要になりますね。

サポートダイヤルにも、いろいろなお問い合わせがありました。
幼稚園によっては『お遊戯会』で子供のために本格的な衣装を作ることもあるそうで、
ミシン選びも慎重になりますよね。

ミシン選びのご相談も受け付けておりますので、
お困りの際はメールまたはお電話でお気軽にお問い合わせくださいませ。


さて、本日の本題ですが
お電話で「薄手の帆布を使って通園バックを作ろうと思うのですが」というご相談をお受けました。

帆布を通園バックに使用される方もおられるのですね。
確かに、丈夫な帆布はバック等にもよく使用されています。


因みに「帆布(ハンプ)」とは

木綿、麻を平織りにした厚地の布のことで、昔船の帆に使われたので"帆布"という名前になったそうです。
今では一般的に、【綿】を素材とした平織りの厚手の布を帆布と呼んでいます。

綿帆布は厚み(糸の太さ)によって1号~11号に分けられており、
糸が太いほど番号が小さく細いものは番号が大きくなります。

カバンに使用される帆布は11号10号等の薄手を使われる方が多いようです。
しっかりしたカバンにする為には9号、8号と厚手のものを使用しますが、
家庭用ミシンで縫うには9号の帆布が限界です。
布の重なり方によっては9号でも難しい場合もあります。

厚手の帆布などを多く縫われるようでしたら、
家庭用ミシンではなく職業用ミシンをお使いいただくことをお勧めします。

また、11号などの帆布でしたら、家庭用ミシンでも縫えますが
ステッチ糸などの太い糸は家庭用ミシンでは糸調子が取りきれません。
糸が絡まってしまったり、綺麗に縫えない原因にもなりますので
糸の太さは糸調子がとれるかを確認しながらお選びください。


昔から鞄によくつかわれる帆布は、天然素材だけで作られています。
使い続けるほどに味わいが出ますし、
強度・耐久性・通気性にも優れていて、静電気も起きないそうです。
静電気が起きないのは冬場にとっても魅力的ですね。


あらためて"帆布っていい素材だな"と感じました。

それでは、本日は帆布のお話でした。

2014/08/15

薄地の縫い方

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

夏になると、皆様薄い生地で作品を作られる事も多いかと思います。
薄地では、噛み込み、糸ツレ、糸からみなどのトラブルに悩まされるケースも有りますので、

本日のテーマは

  【薄地の縫い方】 です。

今回は写真もあわせてご紹介させていただきます。


薄地

薄地と一言にいっても。。。

・オーガンジー
・薄地コットン
・ガーゼ
・薄地ジョーゼット
・ボイル
・タフタ
・オーガンジー
・絹布

など色々な種類があります。

そのまま縫うと。。。

さて、問題の薄地をそのまま縫ってみますと。



布によれが

ご覧のとおり、糸に引っ張られて生地が"よれて"しまっています。

波うちます

縫い終わってみましたが。。。生地が糸に負けてしまっていますね。



糸の縫い目も汚いです

縫い目もガタガタとして汚いですね。

さて、この問題をどのように解消するかといいますと。。。

下に紙を敷きます

布地の下に『紙』を一枚敷きます
紙は手芸品店などで販売されている『ハトロン紙』という型紙トレース用紙や
トレーシングペーパーなどの少し張りのある紙を仕様してください。


※今回は見やすいようにメモ用紙を使用していますが、糸調子上おススメできません。

紙と一緒に縫います

では、セットした紙と一緒に縫っていきます。

縫っていきます

縫い目が綺麗なまま、縫い進んでいるのが解りますでしょうか?

縫い終わったら破り捨てます

縫い終わったらミシン目に添って、裏紙を破り捨てます。

縫い目も綺麗です

糸ツレもなく縫い目も綺麗に仕上がっています。

完成比較です
左が紙を敷いて縫ったもの。
右がそのまま縫ったものです。

こうやって横に並べてみると仕上がりの違いがよくわかりますね。

薄地で上手く縫えない時は是非この方法を試してみてください。

もちろん、薄地の場合は生地に合わせて針と糸を細い物へ交換をお願いします。

夏もソーイングを満喫戴ければ幸いです。
それでは、また。

2014/08/13

ミシン釜傷の原因について。

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

以前も修理ミシンのご紹介で【垂直半回転】タイプのミシンを取り上げたのですが、今回はさらに詳しく掘り下げて釜の傷について書いてみたいと思います!

垂直半回転釜

こちらが【垂直半回転釜(すいちょくはんかいてんがま)】ですね。
ミシンの下糸をセットする部分です。
垂直半回転釜の特徴のひとつとして、分解・取付が簡単にご自宅で行えます。
特に螺子を外す必要もありませんので、ホコリを取り除くなどお掃除も簡単に行う事が出来ます。

でも、機械が苦手な人はなかなか分解に踏み切れない方もおられると思いますので、今回は取り外し方も写真と一緒にご案内させていただきます。


ストッパーを外します

まずは左右についてるストッパーを外側へ向けて回します。
(※ストッパーの螺子は緩めないでくださいね)

中釜ふたを外します

釜の部品を押さえている【中釜蓋(なかがまふた)】を取り外します。
(※組み立てる時は裏表を間違える方が多いので向きに注意してくださいね)

中釜を取り出します

真ん中の軸から繋がっている部品が【中釜(なかがま)】です。
取り出せる部品はここまでです。


先ずは釜の中のホコリ等を拭き取りお掃除をします。



さて、ここからが今回の修理のポイントです!

中釜のこんなところにも傷が出来ます

以前、中釜に傷が出来るというお話をしましたが
今回は。。。
   こんなトコロに傷が出来ていました!

この部分に傷が出来るのは、針の取り付けをしっかり根元まで行わなかった事等が原因だそうです。

ココに傷が出来ることもあります

因みにこのあたりにも傷が出来ることがあります。
青色で囲んだところは、針が曲がった時等に擦れて傷が出来ます。
黄色で囲んだところは、「段縫い等でグッと針が後ろに反れた時の傷だね」と修理士さんに言われました。

私も、ミシンを使用していて無理やり厚地を縫った時に釜に傷が付いてしまった事がありました。
その時は確かに厚手のフェルトを4枚ほど重ねて袋を作っていました。
「突然糸が絡まりだしたなぁ」と思い、釜の中を開けてみると、傷が出来ていました。

生地に対して針が細すぎたり、布を無理やり引っ張って縫ったりすると釜に傷が出来てしまいます。。。(反省)

皆様も無理な使い方をしてミシンが傷つかないように気を付けてくださいね。

さて、この部品が入っている釜の部分を【外釜(そとがま)】と言います。
今回のミシンは。。。

外釜がぐらぐらします。。。

外釜がグラグラしていました。。。

本来は動くはずの無い部分なんですが、どうやら【外釜を止めている螺子が緩んでる】ようです。

では。。。どうしてネジが緩んでしまったのでしょうか?


【原因は】
何らかの原因で糸が下釜で絡んでしまい、布と糸が噛みこんでしまったので無理やり引っ張って外そうとした。釜に絡みついていた糸に引っ張られて釜の部品を止めているネジまで緩んでしまった。


という事です。
ミシンに糸が絡まったり、布が噛みこんだりした時は

 直ぐにミシンを止める
 無理に動かしたり、引っ張ったりしない


という事が大切です。
糸絡みの原因になる釜の傷は、部品を磨いて取り除いたり、部品の交換をすることで直ぐに直すことができますが、ミシン本体の部品がズレてしまった場合は修理でお預かりしないとなおらない状態です。

糸が絡んだ時の対応で、ミシンの症状が大きく変わってきますのでもしもの時に備えて覚えていただければと思います。

それでは、また。

ミシンの修理ならこちらまで!

2014/08/11

ミシン針について

こんにちは。
ミシンメーカーのアックスヤマザキ櫃本です。

さて、本日は<針について>第二弾です。

ミシンに慣れてらっしゃる方は、縫う物にあわせて針も変えていただいていると思いますが、「針はミシンを買ったときから付け替えた事がない」
という方も多いのではないでしょうか?

ミシン針を取り外すとこの様な形をしています。

hari1



hari2

家庭用ミシン針の画像を2枚載せたのですが、違いが分かりますでしょうか?


違いは上の画像が<針の表面>にあたり、付根(画像の右)部分が半円を描くように丸みを帯びています

それに対し、下の画像は<針の裏面>にあたり、付根(画像の右)部分が平らになっております

家庭用のミシン針は、この様に針の方向があります
(※頭の部分が全て丸くなっているものは、丸針と言って職業用ミシンの針です。)
針の種類や向きが間違っていると縫い目が出なくなったり、下糸をすくえなくなってしまいますので、しっかりと確認をしてください。


取付の際は、一般的な家庭用ミシンをお使いの場合、丸い<針の表面>をご自身側に向けて頂き、その反対側に平らな面<針の裏面>を向け、ストッパーに当たるところまでしっかり上へ差し込みネジをきちんと締めます。


針はドライバーなどでしっかりネジを締めていないと、縫っている時に針が抜けてしまう場合もありますので注意してください。

今日は針の取り付け方のご案内でした。
基本的な内容ですが、針は縫い目に直接影響を与える大切なパーツです。
古くなった針では綺麗な縫い目が出ませんので、針はときどき新しいものへ交換してお使いください。


※一部家庭用ミシンでは上記内容に適さない場合もございますので
必ずご使用のミシン取扱説明書をご確認下さい。

ミシンの修理はこちらまで!

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